第1号では5代盛岡藩主 南部行信が描いた「鍾馗図」をご紹介しました。※「鍾馗」自体については、ぜひ第1号をご覧ください。
第2号となる今回はこちら、明治~大正時代に活躍した浮世絵師・日本画家である真野暁亭(1874~1934)が描いた「鍾馗図」をご紹介します。
右手に抜き身の剣を、左手には鬼をぐわしっと掴んだ実に勇ましいお姿。南部行信が描いた「鍾馗図」と同じく、やはり目力がすごい!
鬼は縮こまり、悲鳴が聞こえてくるかのよう・・・。疫病よ、去れ!
真野暁亭は江戸の生まれで、河鍋暁斎、久保田米僊の下で日本画を学んだ人物です。
明治38年(1905)に盛岡で開催された画会に特別参加し、長期逗留したため、盛岡をはじめとした東北地方には暁亭の作品が多く残っているそうです。
こちらもとあるお宅に保管されており、2016年に当館へご寄贈いただきました。
次号は、これまでとはちょっと印象が違う、ちょっとゆるかわ鍾馗が登場!?
ご期待ください。