【企画展】
第13回企画展「あの日あの時の盛岡4~馬のいた風景~」
奥州では古くから馬産がおこなわれており、盛岡藩にとっても重要な産業でした。領内9ヶ所に直営の牧場(御野)を設け、優良馬の育成をおこなっていました。領内で育成された馬は「南部駒」と呼ばれ、江戸時代前期には幕府や諸大名の馬買い役人が訪れるほど高い評価を得ていました。自動車が普及する昭和30年代頃まで「馬」は農耕、荷役などで用いる身近で欠かせない存在でした。
その名残として、南部地方には人と馬が同じ屋根の下で生活し、飼育している馬の様子がよく見えるようにとの愛馬精神から考え出されたとされる「南部曲り家」、馬の無病息災を願う「チャグチャグ馬コ」、家の神・蚕の神・農業の神であり馬の神ともされる「オシラサマ」や「駒形・蒼前信仰」「馬頭観音信仰」などのマツリや信仰、野馬捕りを模したといわれる「駒踊り」などの芸能、馬をかたどった郷土玩具「忍び駒」「先陣駒」など馬に因んだものが数多く残されています。
本展では「馬のいた風景」とともに、かつて身近で欠かせなかった馬との暮らしを振り返り、今年の干支である馬に関わる歴史や年中行事、信仰、俗信等を様々な資料をとともに紹介します。
- 会期2014年10月26日(日)〜2014年12月7日(日)
- 主催もりおか歴史文化館活性化グループ
- 会場2階「企画展示室」
- 開館時間9:00~19:00 ※入場受付は18:30まで
- 観覧料
◎2階「歴史常設展示室」の入場券(一般300円,高校生200円,小・中学生100円)でご覧いただけます。
(団体(20名以上)は各2割引/企画展のみご覧になる場合でも入場料が必要です)
◎次のいずれかに該当する方は、無料で入場できます。- 障がいをお持ちの方やその介護をなさる方(障がい者1人につき1人まで)。
- 盛岡市内在住で65歳以上の方(証明書をご提示ください)。